少年野球特有のルール

少年野球におけるルールに関しては、基本的には野球のルールに則って行われるのが原則です。

よって、基本的なルールなどについて知らない方に関しては、
書店に置いてあるルールブックなどを参考にされるのがベストです。
初心者の方にも分かりやすい本も置いてあったりします。

やはりルールも分からずに観戦しても楽しくないでしょうし、
子どもに対しても的確な助言は出来ませんからね。

子どもが野球を覚えるのと同じ感覚で、保護者の方も一緒になって取り組む事で、
子どもも頑張って野球に打ち込めるのではないかと思います。

試合における勝敗の決め方

さて、基本的なルールは同じでも試合に関してはグランドの規格やイニング数、
勝敗の決め方などに多少の違いがあったりします。

グランドの規格

まずはグランドの規格からです。

①マウンド~本塁
プロ野球を始めとする一般成人 18.44m
少年野球(高学年) 16m
少年野球(低学年) 14m
②塁間
プロ野球を始めとする一般成人 27.431m
少年野球(高学年) 23m
少年野球(低学年) 21m

ちなみに少年野球においてはベースは移動式のベースを使用します。
プロ野球を始めとする一般成人では固定ベースを使うのが一般的です。

少年野球の試合について

次に試合についてです。

通常野球の試合は9回までを行い、同点の場合は延長戦を行うのが一般的です。
延長戦のイニング数に関しては、プロや高校野球、その他主催する団体によって様々です。

トーナメントかリーグ戦かによっても引き分けを認めたり、
勝敗がつくまで何かしらの方法で行ったりと様々でしょう。

少年野球の試合においては、基本的には7回までとされております。

同点だった場合は、リーグ戦であればそのまま引き分けで終わる事もありますし、
トーナメント戦などではその大会のルールに則って延長戦を行ったり、
くじ引きやジャンケンで勝敗を決めたりする事もあります。

延長戦になった場合、少年野球のルールで多く採用されているのが、満塁合戦というものです。
ワンアウト満塁の状態からお互いのチームが攻撃をするというもので、
ハラハラドキドキの展開が期待できるとても緊張感のある延長戦です。

また、主催者の決めている1試合あたりの制限時間を迎えてしまった場合は、
7回に達してなくても試合が終わってしまう事もあります。
よって、試合中には時間なども気にしながら戦わなければなりません。

逆に点差が開きすぎると、コールドというルールに則って、
5回以降に時間に余裕があったとしても試合が終わる事になります。

よくある例ですと、5回を終了した時点で10点差以上ついている場合、
5回以降で7点差以上ついている場合などがあります。

応援していて突然試合が終わったりすると『何故?』というケースがよくありますが、
上記に挙げたような理由で試合が終わったりしてしまうんですね。
こういった事も知っているだけで試合の見方も少し変わってくるかもしれません。

投球回数制限

最後に、少年野球においては、投手には大会ごとに投球回数制限がなされている事があります。
最近は小さい頃からの投げすぎなどで、肘や肩を負傷する選手が後を絶ちません。

そういった事から、少年野球の大会では、
1日に例えば『7イニング以上投げてはいけない!』といった規定が設けられている事が多々あります。

それでも1日に2試合も3試合もあるトーナメントもあります。

そういった場合には、例えば1試合目に4イニングの先発で、
2試合目にはリリーフで3イニングとか分けて投げたりする場合もあります。

しかし、どうしてもピッチャーが2人や3人では足りませんので、
結果ピッチャー候補としてベンチには必ず4~5人はいる事になるのです。

もっとも、この投球回数の規定は公式戦に限られているので、
練習試合などではスタッフの配慮がなければ投げすぎてしまう子どもが出てしまう恐れもあります。

よって、自宅では保護者の方によるケアをしっかりして頂きたいと思います。