最後に

ここまで、『少年野球をはじめてみよう!』『はじめる為にはどうしたら?』
と、いったことを個人的な主観を含めて説明して来ました。

せっかくの少年期における活動において、
どうせならしっかりと子どもも保護者も燃え尽きてもらいたい!

いつまでも『あの時は良かったね。』と、関わりあった保護者同士で、
いい思い出として何年経ってもお酒のツマミにできるような活動であってほしい。

そんな思いから『少年野球とは』について記してきました。

最後に、子どもに少しでも試合に出て活躍をした思い出を増やしてもらう為、
中学校に行っても野球を続けて行きたいと思ってもらえるようになる為、
家庭で行える上達法を伝授したいと思います。

野球をしっかり理解しよう!

まず、少しでも試合に出る為には、人よりも野球を理解している事が不可欠です。
野球を理解すると言う事は、ルールを知ると言う事は当然として、
ケースバイケースにおける数ある戦術、動きを人よりも多く知ると言う事です。

野球はひとつのプレーが終わったりそれで終わりではなく、
次々と状況の変化によって攻撃であっても守備であってもあらゆる動きが求められる事が多々あります。

それらの応用が理解できている子に関しては、必然的に試合へ出れる場面も増えてきます。

しかし、それらの応用はなかなか練習だけでは頭で理解するに至りません。

野球の理解を深めるためには?

では、どうやってそれらを理解していくのか?

ズバリ、野球のテレビ中継を観る、実際に観戦に行く、動画サイトなどで野球の動画を観る、
野球のゲームなら時間を決めて沢山させる、といった事だと思います。

これらの事をしている時には、必ず子どもたちは、
『何で今走ったの?』『何で今のがアウトになったの?』
『何であの場面であれをしたの?』と、疑問が沢山出てきます。

それらの疑問に対して、保護者は丁寧に答えてあげる事、
欲を言えばその答えと並行して、さらに別の考え方なども教えてあげる事。

子どもが質問することに対して、保護者はしっかりと答える、
その繰り返しが、子どもに野球の奥の深さを教える事となり、
色々な事に興味を持つきっかけとなるのです。

家庭での保護者のサポート~ケースによって異なる捉え方ができる場合

例えば、ツーアウトでランナーが一塁で、バッターが4番だったとします。
ランナーは足の速い子です。
チャンスを広げようと、盗塁をしたらアウトになってしまいました。

さて、ここではどういった見解ができるかと言うと、
足の速い子だから『走ってアウトになったのは仕方ない!』で終わるのか、
もしくは、バッターが4番だったのだから、
長打も期待できたはずだから『走ったのは間違いだった!』と別の考えを示すのか?

もしくは、まだ回が序盤だったからアウトになっても、
次の回が4番からだからまあ問題ないとする場合と、
終盤でチャンスがもう少ない中で無茶な盗塁をしてチャンスを潰してしまったとする場合と様々です。

ケースによって、ひとつのプレーで捉え方がこれ程にもあるのです。

よって、子どもが失敗して怒られた!と言って練習から帰ってくる事もあるでしょう。
そうした時は上記の様にその失敗がどういう場面で起きたのか、

それは本当に怒られる事だったのか、
もしくは、『怒られたけど間違ってはないぞ!』とフォロー可能な事だったのか?

保護者としては、そうした事まで考えた上で、
家庭でのサポートをしてあげたら良いのではと思います。

親子でいっしょにトレーニング

そして、野球を理解させる事と同時に、素振りや筋トレ、ランニングなど、
家庭でできるトレーニングにも子どもに付き合ってあげる事が必要です。

練習では一通りの事は教えてくれますが、それでも限度がありますし、
まして野球を知らないボランティアのスタッフが教えているようなチームでは、
間違った事を教えられている場合もあります。

家庭で教える事は少年野球の練習ではなるべく言わないように子どもに伝えたうえで、
体の使い方から考え方まで教える事のできる保護者に関しては教えてあげるようにして頂きたいと思います。

例えば、筋トレに関しても、
世間では子どもの頃に筋トレをすると背が伸びないと言って
ほとんどさせないチームもあります。

しかし、筋力がなければボールだって遠くに投げる事はできませんし、
バットだって力強く振る事はできません。

ある程度の筋力が付いてない状態で無理をすれば、ケガの原因にもなったりします。

一昔前の子どもたちは筋トレをして育ってきた世代ですが、
背が伸びなかったなんて事はあまりありませんよね。

要するにチームで欠ける部分は、家庭でしっかりと補ってあげる事が、
子どもの成長には絶対に必要だと言う事です。

親子の希望を叶えるために

どうせやるなら試合にも出れるようになってもらいたというのが親の本音でしょうし、
どうせ出るなら、もちろん活躍してほしい!

それらの希望を親子共に叶えるためにも、
しっかりと親子で向き合って成長していくが望ましいのではないでしょうか。